ランヌはおもむろに語りだした。
「この方たちに砂浜に行ってもらおう。この方たちは好戦的な人種だから、こちらに
は決して踏み込まないでもらいたい。」
アキはケラケラと笑って
「わてらがそんなことするもんか。そんなことしたら地球の二の舞になってしまうや
んか。」
ランヌは安心して
「そんなら安心ですな。先生よりアキさんの方が安心できますからな。約束です
よ。」
アキは尚も笑って
「わてと約束したら安心ですからね。」と、言って私の顔をチラッと見た。
2007年10月20日
2007年03月20日
宇宙へ行ってくるぜ・その423(ネッキ星)
やがてランヌ大統領はおもむろに話し出した。
「既に国民のみんなは知っていると思うが、われわれのロロブブ
国に重大な事件が発生した。そう、クーデター事件である、しか
し、それは異星人の方たちのお力で見事に解決した。これから
事件に加担した者たちの公開処刑を行うが、その前にわたしから
国民の諸君に言いたい事がある、それは、本日ただ今から有尾と
無尾の差別をなくすという事である。今後、両方とも平等にする
のだ、これに対して反対意見があれば、ただちにここへ出よ、
ここで私が聞こう、ここには丁度、幸いなことに異星人の方々も
居られる。公平なご判断も仰げるというものだ」
すると一人の男が立ち上がった、そして大声で、
「ランヌ大統領よ、私は大賛成です。以前から、故もない差別を
苦々しく思っておりました、もし反対するものが居たらわれわれ
が一国民としてそいつを懲らしめます」
と、言った、しかし、それ以降は誰も発言者はなかった。
ランヌはにこやかに笑って、
「よし、それではこれで新法案が決定したな、みんな賛成と認め
る。我が国民よ、わたしを支持してくれて心から礼を言う、どう
も有難う」
オオーッと民衆が賛意を表してどよめく、彼らも実はランヌと
同じ思いだったんだな。
われわれは演説台の傍に居たんだが、亜季が、
「大統領、この際、みんなの税金を負けてあげなさいよ。そう、
すべての税を一割下げたらいいやんね」
ランヌは亜季の言葉に大きく頷いてから再びマイクに向かって、
「今日はクーデター鎮圧の目出度い日である、これを喜び祝して
今後、諸君の税をすべて一割安くすることにした、みんなそれで
よろしいか」
と叫んだ、すると民衆は一斉に、ランヌ大統領万歳と叫んだ。
どこの国民も一緒だ、税金には敏感に反応する。
かって、どっかの国では重税を国民に押し付けて、その税金は
政治屋、小役人が好き勝手に使い放題であった。
だから、政治屋と小役人は3日やったら辞められない、しかし
乞食は3日やったら辞められないというのが本当なんだよ。
これ乞食と比べちゃ可哀想かな、いや、乞食(ホームレス)の人
がさ、ハハハ・・。
俺たちゃあんなに人間が悪くないよって、怒られそうだ。
ホームレスってさ、根っからの自由人だからね、縛られるのが
嫌いなだけで悪い人は居ないんじゃないか。
少なくとも人情はありそうだしさ、まあ血も涙もあるだろうな。
それに比べると前者は血も涙もないんじゃないか、国民のことな
んか誰が考えてるんだか。
私は寡聞にして知らないんだが、もし居たらこっそりと教えて
欲しいもんだね。
ランヌはその後、しばらく演説をしてから、大統領府へとサッと
引き上げた。
われわれも一緒に引き揚げる、私にはランヌの娘のフラメシメが
帰りを待っているんだよ。
それから、クーデター軍の兵士たちの処刑が行われた。
何でも最高責任者のキルキルウンの死に様が一番みっともなかっ
たらしいんだね。
最初のガス銃の弾が腹に当たった時に、痛い、痛い助けてくれい
と大声で泣き叫んだと言う。
そりゃ痛いだろうよ、今、お前を処刑してるんだぜ。
民衆も呆れてみんなで面罵したらしい、こんな情けない奴がクー
デターを起こすなんて百年早いんだよ。
最後、キルの額に弾が当たってやっと静かになったんだ、つまり
死んだ訳だな。
残りの連中は割りと静かに死んでいったらしい、下っ端の方が
余程、死ぬ覚悟が出来てたんだ、こいつら立派だよな。
これと似たような話があってさ、その国の下っ端の国民は黙っ
て死んで行ったんだが、当時羽振りを利かせていたその国の戦争
責任者はさ、22口径の小型拳銃で、自分の頭を撃って死のうと
思ったらしいんだが、何のことはないこめかみを少し削っただけ
で死に損ねてさ、結局はMPに逮捕されて縛り首なんだ。
要するに恥かきっ子なんだ、おい、それまで奮ってきた権勢は
いったいどうしたんだよ?
こんなのも神社に祀ってんのかい、それじゃ他の英霊が怒るんじ
ゃないのか。
こいつみたいな縛り首と俺たちを一緒にすんなってさ、覚悟の
死じゃない者を神社に祀るのは可笑しいんじゃないのか?
俺たちは潔く戦地で死んでいったんだぜ、国の為にさ、と言いた
いだろうな。
この時の死体はすべて郊外に穴を掘って捨てたんだ。
キルの死体なんか、どっかに捨てられたそうだよ、犬の餌だ。
われわれが大統領府へ着いたとき、大勢の執事たちから盛大な
大歓迎を受けたんだ。
私にはフラが泣きながら抱きついてきた、
「あなた、お帰りなさい。わたし心配してたのよ」
「いや、ゴメンな、でもみんな居るから大丈夫っていっただろ」
「でも心配だったから、わたし宇宙の神様に一所懸命お願いして
たのよ」
「そっか、結局、神様はお前に応えてくれたんだ、俺が無事に
帰れたんだからな」
それを、また例によってカンジョがじっと見てるから、怖いな。
われわれも空腹を覚えていた、執事たちも気を利かせて用意を
してくれている。
処刑されたキルの後任として、例のフタジフが大執事になってい
る、こいつは警察隊のリーダーも兼ねているから忙しい。
走り回っている、気が回るから却って大変そうだ。
ただ腹が減ったと言うだけでなく、今回はクーデター鎮圧の祝宴
も兼ねているから宴席の用意も大変である。
最後には、SPの原田、鈴木、三郎も酒を運んでいた。
亜季にはカンジョとアンジーがべったりくっ付いているし、私に
はフラが当たり前のように取り付いている。
永井と斉藤は私から絶対に目を離さない、SPだから当然のこと
なんだが・・。
原口は研究所長のケベススと話し込んでいる。
そう言えば、あの航空機を見たときのランヌは狂喜したらしい、
私の冗談のようなアイデアが形になって出来てきたんだから本当
に嬉しかったんだろうな。
「既に国民のみんなは知っていると思うが、われわれのロロブブ
国に重大な事件が発生した。そう、クーデター事件である、しか
し、それは異星人の方たちのお力で見事に解決した。これから
事件に加担した者たちの公開処刑を行うが、その前にわたしから
国民の諸君に言いたい事がある、それは、本日ただ今から有尾と
無尾の差別をなくすという事である。今後、両方とも平等にする
のだ、これに対して反対意見があれば、ただちにここへ出よ、
ここで私が聞こう、ここには丁度、幸いなことに異星人の方々も
居られる。公平なご判断も仰げるというものだ」
すると一人の男が立ち上がった、そして大声で、
「ランヌ大統領よ、私は大賛成です。以前から、故もない差別を
苦々しく思っておりました、もし反対するものが居たらわれわれ
が一国民としてそいつを懲らしめます」
と、言った、しかし、それ以降は誰も発言者はなかった。
ランヌはにこやかに笑って、
「よし、それではこれで新法案が決定したな、みんな賛成と認め
る。我が国民よ、わたしを支持してくれて心から礼を言う、どう
も有難う」
オオーッと民衆が賛意を表してどよめく、彼らも実はランヌと
同じ思いだったんだな。
われわれは演説台の傍に居たんだが、亜季が、
「大統領、この際、みんなの税金を負けてあげなさいよ。そう、
すべての税を一割下げたらいいやんね」
ランヌは亜季の言葉に大きく頷いてから再びマイクに向かって、
「今日はクーデター鎮圧の目出度い日である、これを喜び祝して
今後、諸君の税をすべて一割安くすることにした、みんなそれで
よろしいか」
と叫んだ、すると民衆は一斉に、ランヌ大統領万歳と叫んだ。
どこの国民も一緒だ、税金には敏感に反応する。
かって、どっかの国では重税を国民に押し付けて、その税金は
政治屋、小役人が好き勝手に使い放題であった。
だから、政治屋と小役人は3日やったら辞められない、しかし
乞食は3日やったら辞められないというのが本当なんだよ。
これ乞食と比べちゃ可哀想かな、いや、乞食(ホームレス)の人
がさ、ハハハ・・。
俺たちゃあんなに人間が悪くないよって、怒られそうだ。
ホームレスってさ、根っからの自由人だからね、縛られるのが
嫌いなだけで悪い人は居ないんじゃないか。
少なくとも人情はありそうだしさ、まあ血も涙もあるだろうな。
それに比べると前者は血も涙もないんじゃないか、国民のことな
んか誰が考えてるんだか。
私は寡聞にして知らないんだが、もし居たらこっそりと教えて
欲しいもんだね。
ランヌはその後、しばらく演説をしてから、大統領府へとサッと
引き上げた。
われわれも一緒に引き揚げる、私にはランヌの娘のフラメシメが
帰りを待っているんだよ。
それから、クーデター軍の兵士たちの処刑が行われた。
何でも最高責任者のキルキルウンの死に様が一番みっともなかっ
たらしいんだね。
最初のガス銃の弾が腹に当たった時に、痛い、痛い助けてくれい
と大声で泣き叫んだと言う。
そりゃ痛いだろうよ、今、お前を処刑してるんだぜ。
民衆も呆れてみんなで面罵したらしい、こんな情けない奴がクー
デターを起こすなんて百年早いんだよ。
最後、キルの額に弾が当たってやっと静かになったんだ、つまり
死んだ訳だな。
残りの連中は割りと静かに死んでいったらしい、下っ端の方が
余程、死ぬ覚悟が出来てたんだ、こいつら立派だよな。
これと似たような話があってさ、その国の下っ端の国民は黙っ
て死んで行ったんだが、当時羽振りを利かせていたその国の戦争
責任者はさ、22口径の小型拳銃で、自分の頭を撃って死のうと
思ったらしいんだが、何のことはないこめかみを少し削っただけ
で死に損ねてさ、結局はMPに逮捕されて縛り首なんだ。
要するに恥かきっ子なんだ、おい、それまで奮ってきた権勢は
いったいどうしたんだよ?
こんなのも神社に祀ってんのかい、それじゃ他の英霊が怒るんじ
ゃないのか。
こいつみたいな縛り首と俺たちを一緒にすんなってさ、覚悟の
死じゃない者を神社に祀るのは可笑しいんじゃないのか?
俺たちは潔く戦地で死んでいったんだぜ、国の為にさ、と言いた
いだろうな。
この時の死体はすべて郊外に穴を掘って捨てたんだ。
キルの死体なんか、どっかに捨てられたそうだよ、犬の餌だ。
われわれが大統領府へ着いたとき、大勢の執事たちから盛大な
大歓迎を受けたんだ。
私にはフラが泣きながら抱きついてきた、
「あなた、お帰りなさい。わたし心配してたのよ」
「いや、ゴメンな、でもみんな居るから大丈夫っていっただろ」
「でも心配だったから、わたし宇宙の神様に一所懸命お願いして
たのよ」
「そっか、結局、神様はお前に応えてくれたんだ、俺が無事に
帰れたんだからな」
それを、また例によってカンジョがじっと見てるから、怖いな。
われわれも空腹を覚えていた、執事たちも気を利かせて用意を
してくれている。
処刑されたキルの後任として、例のフタジフが大執事になってい
る、こいつは警察隊のリーダーも兼ねているから忙しい。
走り回っている、気が回るから却って大変そうだ。
ただ腹が減ったと言うだけでなく、今回はクーデター鎮圧の祝宴
も兼ねているから宴席の用意も大変である。
最後には、SPの原田、鈴木、三郎も酒を運んでいた。
亜季にはカンジョとアンジーがべったりくっ付いているし、私に
はフラが当たり前のように取り付いている。
永井と斉藤は私から絶対に目を離さない、SPだから当然のこと
なんだが・・。
原口は研究所長のケベススと話し込んでいる。
そう言えば、あの航空機を見たときのランヌは狂喜したらしい、
私の冗談のようなアイデアが形になって出来てきたんだから本当
に嬉しかったんだろうな。
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2007年03月19日
宇宙へ行ってくるぜ・その422(ネッキ星)
亜季が、空を指差して、
「ほら、センセ、あれ見て」
と笑いながら言った。
私が亜季の指差す方を見たら、なんとそこには流麗な航空機が
ゆっくりと飛んでいた。
おお、これは何とカッコいい、しかしどっかで見たことあるな、
これって・・。
見てるうちにそいつが工場の前にパタパタと降りてきたんだ。
私の前に優雅に垂直着陸した、それは流線型の機体をしている。
何だか、テンマの胴を2本切り取ったようなボディであった。
真上にローターが付いている、やがてローターが緩やかに回転を
止めて機体のドアが開いた。
一番先に降りてきたのは、なんとあの原口であった。
原口はニコニコしながら、
「先生、出来ました、こいつです。先生のアイデアで造ったもの
ですよ、まだ原型(プロトタイプ)ですが、如何でしょう」
「おお、原口よ、お前こそ凄いな、俺のアイデアスケッチだけで
、よくもまあ、この短期間にこんな立派な奴を造ったもんだな」
「はい、有難うございます。これ先生のアイデアのタービンエン
ジンですよ、凄い性能が出てわたしも満足しております」
「そうか、そりゃ良かった。飛び方を見て分かったよ、それに
航続距離も長そうだな」
「はい、このタイプでおよそ600kmほどです」
「圧縮ガスでそれだけ飛べば立派なもんだよ、しかし、よくやっ
た。ランヌも喜ぶだろう、いや、それよりも空軍のフケケフが
一番喜ぶぞ」
すると原口は薄い胸を張って、
「はい、わたしも頑張りました、これって勲章ものですかね」
私は笑って、
「何だお前、勲章なんかが欲しいのか?ワハハハ・・」
原口は頭を掻きながら、
「いえ、ほんの冗談ですよ、ヘヘヘ・・・まあ、しかしこれ、
ボディは張りぼてですけどね、どうもすいません」
「だろうと思ったぜ、出来るのが早すぎるよ」
「いえ、それは先生のせいです、先生がせっかちだからですよ、
大慌てで取り合えずでっち上げたもんですからね」
「ハハハ、お前、良く分かってるな」
原口はそれから、1人の男を機内から連れてきた。
「先生、ご紹介いたします、これが研究所の所長ケベススです。
この男がメインで頑張って造りました」
紹介を受けてケベススが、
「先生、どうかよろしくお願いいたします。わたし、所長のケベ
ススと申します、原口先生のお陰でこんな立派なものが出来まし
た、これは実にわがロロブブ国の誇りです、どうも有難うござい
ますです」
「よし、それじゃお前たち、今から大統領府へ飛べ、ランヌには
俺から連絡を入れる」
「はい、分かりました」
われわれは、それからまた大統領府へと歩いた。
捕虜たちを連れて帰るんだ、大統領府の前にはそのニュースを
聞いて、既に大勢の民衆が集まってきている。
この国には国営放送のラジオがあるんだ、みんなそれでクーデタ
ー反乱のニュースを聞いたらしい。
そして、それを鎮圧したのは、われわれ異星人であることも良く
知っていた。
大統領府の前には大きな広場がある、民衆はそこに集まってきて
いるんだ。
その広場の中央に処刑台が造られている、これは磔のようだな、
まるで十字架のようになっている。
その対面には低い台も造られているが、これは処刑人がガス銃で
撃つ為のものであろう。
陸軍司令官のリフフリリがわれわれに殺されて、後任司令官の
ガリが兵士たちを指示して警備させている。
何か物々しい雰囲気の中で警察隊のリーダーのフタジフが隊員を
指揮して捕虜たちを曳いてくる。
その姿はまるで屠殺場へ曳かれていく羊の群れのようであった。
捕虜たちが61人で、それに中央に牢に繋いでいるキルキルウン
の分の台を入れて合計62本の磔柱が立っているから壮観だ。
処刑台の横には演説台が設けてある、やがて、大統領のランヌが
現れた、そして静かに演説台に立つ。
演説台には数本のマイクがセットされている、勿論、全国向けの
ラジオのマイクと、この広場でのスピーカー用のものである。
大勢の民衆はシーンとなった、この大統領が今から何を話すのか
と耳を欹てて(そばだてて)聞いているんだ。
「ほら、センセ、あれ見て」
と笑いながら言った。
私が亜季の指差す方を見たら、なんとそこには流麗な航空機が
ゆっくりと飛んでいた。
おお、これは何とカッコいい、しかしどっかで見たことあるな、
これって・・。
見てるうちにそいつが工場の前にパタパタと降りてきたんだ。
私の前に優雅に垂直着陸した、それは流線型の機体をしている。
何だか、テンマの胴を2本切り取ったようなボディであった。
真上にローターが付いている、やがてローターが緩やかに回転を
止めて機体のドアが開いた。
一番先に降りてきたのは、なんとあの原口であった。
原口はニコニコしながら、
「先生、出来ました、こいつです。先生のアイデアで造ったもの
ですよ、まだ原型(プロトタイプ)ですが、如何でしょう」
「おお、原口よ、お前こそ凄いな、俺のアイデアスケッチだけで
、よくもまあ、この短期間にこんな立派な奴を造ったもんだな」
「はい、有難うございます。これ先生のアイデアのタービンエン
ジンですよ、凄い性能が出てわたしも満足しております」
「そうか、そりゃ良かった。飛び方を見て分かったよ、それに
航続距離も長そうだな」
「はい、このタイプでおよそ600kmほどです」
「圧縮ガスでそれだけ飛べば立派なもんだよ、しかし、よくやっ
た。ランヌも喜ぶだろう、いや、それよりも空軍のフケケフが
一番喜ぶぞ」
すると原口は薄い胸を張って、
「はい、わたしも頑張りました、これって勲章ものですかね」
私は笑って、
「何だお前、勲章なんかが欲しいのか?ワハハハ・・」
原口は頭を掻きながら、
「いえ、ほんの冗談ですよ、ヘヘヘ・・・まあ、しかしこれ、
ボディは張りぼてですけどね、どうもすいません」
「だろうと思ったぜ、出来るのが早すぎるよ」
「いえ、それは先生のせいです、先生がせっかちだからですよ、
大慌てで取り合えずでっち上げたもんですからね」
「ハハハ、お前、良く分かってるな」
原口はそれから、1人の男を機内から連れてきた。
「先生、ご紹介いたします、これが研究所の所長ケベススです。
この男がメインで頑張って造りました」
紹介を受けてケベススが、
「先生、どうかよろしくお願いいたします。わたし、所長のケベ
ススと申します、原口先生のお陰でこんな立派なものが出来まし
た、これは実にわがロロブブ国の誇りです、どうも有難うござい
ますです」
「よし、それじゃお前たち、今から大統領府へ飛べ、ランヌには
俺から連絡を入れる」
「はい、分かりました」
われわれは、それからまた大統領府へと歩いた。
捕虜たちを連れて帰るんだ、大統領府の前にはそのニュースを
聞いて、既に大勢の民衆が集まってきている。
この国には国営放送のラジオがあるんだ、みんなそれでクーデタ
ー反乱のニュースを聞いたらしい。
そして、それを鎮圧したのは、われわれ異星人であることも良く
知っていた。
大統領府の前には大きな広場がある、民衆はそこに集まってきて
いるんだ。
その広場の中央に処刑台が造られている、これは磔のようだな、
まるで十字架のようになっている。
その対面には低い台も造られているが、これは処刑人がガス銃で
撃つ為のものであろう。
陸軍司令官のリフフリリがわれわれに殺されて、後任司令官の
ガリが兵士たちを指示して警備させている。
何か物々しい雰囲気の中で警察隊のリーダーのフタジフが隊員を
指揮して捕虜たちを曳いてくる。
その姿はまるで屠殺場へ曳かれていく羊の群れのようであった。
捕虜たちが61人で、それに中央に牢に繋いでいるキルキルウン
の分の台を入れて合計62本の磔柱が立っているから壮観だ。
処刑台の横には演説台が設けてある、やがて、大統領のランヌが
現れた、そして静かに演説台に立つ。
演説台には数本のマイクがセットされている、勿論、全国向けの
ラジオのマイクと、この広場でのスピーカー用のものである。
大勢の民衆はシーンとなった、この大統領が今から何を話すのか
と耳を欹てて(そばだてて)聞いているんだ。
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2007年03月18日
宇宙へ行ってくるぜ・その421(ネッキ星)
亜季は笑って、
「うちを女や思うて、そっちこそ舐めてんのか?悪いことは言わ
んからさ、早く降伏するんや、そやないと後悔も出来んように
なるで」
「やかましい、ワシがなんでお前ごときに降伏しなけりゃならん
のだ?」
「やっぱ、幾ら言うても分からんみたいやな。仕方ない、折角、
そこまでの力を持ちながら、残念やけど、あんた死んで貰うで」
ガンフフは怒り狂って、
「ええい、うるさい、もう、我慢ならん、偉そうに、お前にいっ
たいどれ程の力があってそこまでほざくのか」
と、言いながら、ガンフフは全身から青い炎のようなものをモウ
モウと立ち昇らせている。
それを見て永井などは少し震えていた、無理もない、こいつ恐る
べき奴だ、相当の修行をしているようだ。
亜季はニヤッと笑いながら、細い目を妖しく光らせた。
これは危険な状況だ、こいつの目がこんな光り方をする場合、
必ず誰かが死ぬことになる。
この場合、ガンフフが死ぬんだろうな。
ドーンと、ガンフフの身体から青い光が固まって飛び出した。
と、同時に、それに対抗して亜季の身体からも金色の光の塊が
飛んでいく。
2つの光が空中でぶつかった、その瞬間、凄い光が出て四方八方
に飛び弾けていく。
するとグエーッと言う声で大きく呻いてガンフフがバッタリ倒れ
た、台を担いでいた男たちも同時にみんな倒れてしまった。
ガンフフを見ると、顔のあちこちから血を流していた。
目や鼻、口と耳という全ての穴から血が大量に出ていた。
おお、これは頭の中が破裂したんだな。
亜季は妖しい目の光を収めて、大声で笑った。
「そやから、言ったやろ、うちに勝つと言うことは宇宙に勝つ
いうことや。それほどのパワーもないくせに大きな口を叩いて
からに、でもハッキリ言うて、もう遅いわ、ハハハ・・」
ガンフフは、何かモゴモゴ言っていた、
「畜生、おお、神様、ワシはあんな女に劣るんでしょうか?これ
まで懸命に修行してきたのにほんとに残念じゃ」
そして血を口から大量に吐き出してガンフフは死んでしまった。
亜季は大声で叫んだ、
「カンジョちゃん、これ、あんたとハリシシコに憑いてた奴や、
あれが、こいつをここまでしてたんや。あの悪霊の仕業や、絶対
、間違いないよ」
カンジョはビックリして、
「亜季お姉さま、なんだって、わたしたちに憑いてたあの神様な
の、こんなところでまた悪いことをしてたんだ」
「そうや、さっき一瞬やけどチラッと見えた、どうも悪賢い奴で
さ、ハッキリと姿を現さないんや、でもあの時の感じがするで」
カンジョはすっかり剥きになって、
「お姉ちゃん、あいつを殺して、滅ぼしてしまって・・」
「それはうちだけでは無理や、キャシーが居ないと追いかけても
完全には殺せないんよ」
「じゃあ、また何か悪いことをするかもね、あれに取り憑かれた
ら大変だよね」
亜季は笑って、
「でもな、それは本人に隙があるから憑かれるんや、社会を恨ん
だり、何か不満があると隙が出来るからね」
「はい、ご免なさい、わたしとかガンフフみたいにね」
「分かったら、正しい心を持つんやで、かって日本や世界中でさ
、政治屋なんかが悪い事をしてたのは本人が悪いのは確かやけど
な、悪鬼が憑いててそうさせるのが多かったんや」
「フーン、そうなんだ」
ガンフフの台を担いだり、お囃子をしていた連中はこそこそ逃げ
出しかけていた。
しかし、アンジーによってすべて切り捨てられてしまった。
これによって、反乱クーデターの首謀者のガンフフは消滅した。
われわれは工場の外へと出て行った。
すると警察隊のリーダーのフタジフがニコニコしながら私の前に
やって来て、
「先生、ご覧下さい、奴らをこれだけ捕まえました。一人も逃が
していません、それで結構多かったです」
と、嬉しそうに報告した、見ると工場から逃げ出していた連中を
60人ほど逮捕していた。
「おお、こんなに居たのか、凄いな、お前、なかなかやるじゃ
ないか、見直したぜ」
「ははっ、恐れ入ります」
すると、丁度、その時、上空から軽い轟音が響いてきた。
パタパタと言う、空気を揺する音だ、おお、これは飛行体でも
ないな、いったい何の音なんだ?
「うちを女や思うて、そっちこそ舐めてんのか?悪いことは言わ
んからさ、早く降伏するんや、そやないと後悔も出来んように
なるで」
「やかましい、ワシがなんでお前ごときに降伏しなけりゃならん
のだ?」
「やっぱ、幾ら言うても分からんみたいやな。仕方ない、折角、
そこまでの力を持ちながら、残念やけど、あんた死んで貰うで」
ガンフフは怒り狂って、
「ええい、うるさい、もう、我慢ならん、偉そうに、お前にいっ
たいどれ程の力があってそこまでほざくのか」
と、言いながら、ガンフフは全身から青い炎のようなものをモウ
モウと立ち昇らせている。
それを見て永井などは少し震えていた、無理もない、こいつ恐る
べき奴だ、相当の修行をしているようだ。
亜季はニヤッと笑いながら、細い目を妖しく光らせた。
これは危険な状況だ、こいつの目がこんな光り方をする場合、
必ず誰かが死ぬことになる。
この場合、ガンフフが死ぬんだろうな。
ドーンと、ガンフフの身体から青い光が固まって飛び出した。
と、同時に、それに対抗して亜季の身体からも金色の光の塊が
飛んでいく。
2つの光が空中でぶつかった、その瞬間、凄い光が出て四方八方
に飛び弾けていく。
するとグエーッと言う声で大きく呻いてガンフフがバッタリ倒れ
た、台を担いでいた男たちも同時にみんな倒れてしまった。
ガンフフを見ると、顔のあちこちから血を流していた。
目や鼻、口と耳という全ての穴から血が大量に出ていた。
おお、これは頭の中が破裂したんだな。
亜季は妖しい目の光を収めて、大声で笑った。
「そやから、言ったやろ、うちに勝つと言うことは宇宙に勝つ
いうことや。それほどのパワーもないくせに大きな口を叩いて
からに、でもハッキリ言うて、もう遅いわ、ハハハ・・」
ガンフフは、何かモゴモゴ言っていた、
「畜生、おお、神様、ワシはあんな女に劣るんでしょうか?これ
まで懸命に修行してきたのにほんとに残念じゃ」
そして血を口から大量に吐き出してガンフフは死んでしまった。
亜季は大声で叫んだ、
「カンジョちゃん、これ、あんたとハリシシコに憑いてた奴や、
あれが、こいつをここまでしてたんや。あの悪霊の仕業や、絶対
、間違いないよ」
カンジョはビックリして、
「亜季お姉さま、なんだって、わたしたちに憑いてたあの神様な
の、こんなところでまた悪いことをしてたんだ」
「そうや、さっき一瞬やけどチラッと見えた、どうも悪賢い奴で
さ、ハッキリと姿を現さないんや、でもあの時の感じがするで」
カンジョはすっかり剥きになって、
「お姉ちゃん、あいつを殺して、滅ぼしてしまって・・」
「それはうちだけでは無理や、キャシーが居ないと追いかけても
完全には殺せないんよ」
「じゃあ、また何か悪いことをするかもね、あれに取り憑かれた
ら大変だよね」
亜季は笑って、
「でもな、それは本人に隙があるから憑かれるんや、社会を恨ん
だり、何か不満があると隙が出来るからね」
「はい、ご免なさい、わたしとかガンフフみたいにね」
「分かったら、正しい心を持つんやで、かって日本や世界中でさ
、政治屋なんかが悪い事をしてたのは本人が悪いのは確かやけど
な、悪鬼が憑いててそうさせるのが多かったんや」
「フーン、そうなんだ」
ガンフフの台を担いだり、お囃子をしていた連中はこそこそ逃げ
出しかけていた。
しかし、アンジーによってすべて切り捨てられてしまった。
これによって、反乱クーデターの首謀者のガンフフは消滅した。
われわれは工場の外へと出て行った。
すると警察隊のリーダーのフタジフがニコニコしながら私の前に
やって来て、
「先生、ご覧下さい、奴らをこれだけ捕まえました。一人も逃が
していません、それで結構多かったです」
と、嬉しそうに報告した、見ると工場から逃げ出していた連中を
60人ほど逮捕していた。
「おお、こんなに居たのか、凄いな、お前、なかなかやるじゃ
ないか、見直したぜ」
「ははっ、恐れ入ります」
すると、丁度、その時、上空から軽い轟音が響いてきた。
パタパタと言う、空気を揺する音だ、おお、これは飛行体でも
ないな、いったい何の音なんだ?
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2007年03月17日
宇宙へ行ってくるぜ・その420(ネッキ星)
亜季が、笑いながら、
「センセ、ガンフフを探すことないよ、すぐに向こうからくる
からさ」
「何、ほんとか、何でだ、俺たちが怖くないのか」
「怖がってないよ、あいつも凄い霊力があるからね」
カンジョも笑って、
「へえ、そりゃ楽しみだわ。じゃわたしが殺してやるか」
亜季はニコニコして、
「カンジョちゃん、あんたには少し無理かもね。こいつはかなり
手強いよ、まあ、うちのセンセ程ではないけどさ」
私は、
「亜季よ、それはどういう意味だ」
「うん、そやな。こいつ、かなり修行しとるばい、カンジョより
も修行がすすんでるみたいだからさ」
「ねえ、お姉さま、そいつ、わたしよりも強いって言うの?」
「あんたはまだ本当の神法を会得していないんや、そいつは曲り
なりに法を掴んでる、でも誰から教わったのかな」
私は、
「まあいいや、それよりもどこで待っとけばいいんだよ?」
「もう、ここに来るよ」
「そうか、おい、みんな用心しろ」
私がそういうと永井たちは、警戒している。
やがて、奥の方から嫌な空気が漂ってきた。
これ何だか酷く生臭い匂いだな、生魚が腐ったような匂いだ。
私は笑って、
「おい、亜季よ、この匂いからして碌な奴じゃねえな」
「うん、そうやねん、これって悪霊の匂いやろ」
次第に音が近づいてきた。
ドンドンガラガラピーヒャララというような、あれ、これは?
どっかで聞いたような感じの、そうだ、遠い昔に地球の日本の
神社のお祭りなどで聞いたことがあるな。
地方の神社の氏子たちがさ、総出でやっていたような懐かしい
お囃子の音だな。
その音と共に十数人の男たちが並んで出てきた、何だこいつらは
、いったい・・。
手に手に楽器を持っている、すると、その後から当のご神体のお
出ましであった。
ご神体は神輿じゃなくて、台に乗った一人の男が現れた。
4人の男が担いでる台に乗って現れたのは黒装束に身を包んだ
かなり年配の男であった。
偉そうな髭を伸ばしている、すでに初老といっていいような感じ
であった。
おお、こいつがガンフフか、しかし、凄い登場の仕方だな。
かなり芝居ッ気があるようだな。
恐らく自分を神だとでも思っているんだろう。
突然、ガンフフが手を上げてお囃子を止めた。
神輿の台に乗ったガンフフがこちらを凄い目で睨んでいる。
その目がピカピカと怪しく光っている、うん、こいつは確かに
かなり手強いぞ。
こっちを鋭く睨みながら叫んだ、
「こりゃ、お前たち、なんでわが工場を襲ってきたのじゃ、ここ
はランヌ大統領から預かっておる大切な軍需工場なのだ。お前ら
に襲われる覚えはないぞ、ただちにここから立ち去るが良い」
それを聞いたカンジョが負けずと大声で、
「何だって、ふざけちゃいけないよ、お前の謀反の疑いは間違い
ないんだ。お前のボスのキルキルウンが白状したんだよ、キルと
組んで汚いクーデターを企みやがって、お前こそ覚悟してさっさ
と手を前に差し出すがいいや」
ガンフフが激怒した、
「何だと、この小娘めが、お前ごとき引っ込んでおれ。それとも
ワシの手で葬られてここで死にたいか」
小娘と言われたカンジョは、その白い顔を興奮で赤くしながら、
「よくも言ったね、このジジイめ、それ、これでも食らえ」
と言いながら、右手の指の先から青い光を出してガンフフに向け
てピカーッと放射したんだ。
するとどうだ、光はガンフフの手前で弾かれたではないか。
バシバシッと、大きな音を立てて弾かれてしまった。
え?とカンジョはビックリした、未だかって無かったことだ。
自分の必殺の殺人光線を跳ね返す奴がいるなんて・・。
ビックリしたぁ、何というジジイなんだ、こいつ。
亜季がニコニコしながら、
「カンジョちゃん、ほら言ったやろ。こいつはあんたよりも修行
がすすんでるからね、あんたが敵う相手やないんよ。今度はうち
が相手してやるからね」
「はい、分かりました。お姉さま」
亜季は、ガンフフを凄い目で睨みつけた。
そして、
「あんたさ、今やったらまだ降参出来るで。すぐに降参したら、
うちが命だけは保証してやるばい」
ガンフフは笑って、
「この女め、ワシを見くびっておるな。ワシの力を知らんのか、
こら、今にビックリして腰を抜かすなよ」
「センセ、ガンフフを探すことないよ、すぐに向こうからくる
からさ」
「何、ほんとか、何でだ、俺たちが怖くないのか」
「怖がってないよ、あいつも凄い霊力があるからね」
カンジョも笑って、
「へえ、そりゃ楽しみだわ。じゃわたしが殺してやるか」
亜季はニコニコして、
「カンジョちゃん、あんたには少し無理かもね。こいつはかなり
手強いよ、まあ、うちのセンセ程ではないけどさ」
私は、
「亜季よ、それはどういう意味だ」
「うん、そやな。こいつ、かなり修行しとるばい、カンジョより
も修行がすすんでるみたいだからさ」
「ねえ、お姉さま、そいつ、わたしよりも強いって言うの?」
「あんたはまだ本当の神法を会得していないんや、そいつは曲り
なりに法を掴んでる、でも誰から教わったのかな」
私は、
「まあいいや、それよりもどこで待っとけばいいんだよ?」
「もう、ここに来るよ」
「そうか、おい、みんな用心しろ」
私がそういうと永井たちは、警戒している。
やがて、奥の方から嫌な空気が漂ってきた。
これ何だか酷く生臭い匂いだな、生魚が腐ったような匂いだ。
私は笑って、
「おい、亜季よ、この匂いからして碌な奴じゃねえな」
「うん、そうやねん、これって悪霊の匂いやろ」
次第に音が近づいてきた。
ドンドンガラガラピーヒャララというような、あれ、これは?
どっかで聞いたような感じの、そうだ、遠い昔に地球の日本の
神社のお祭りなどで聞いたことがあるな。
地方の神社の氏子たちがさ、総出でやっていたような懐かしい
お囃子の音だな。
その音と共に十数人の男たちが並んで出てきた、何だこいつらは
、いったい・・。
手に手に楽器を持っている、すると、その後から当のご神体のお
出ましであった。
ご神体は神輿じゃなくて、台に乗った一人の男が現れた。
4人の男が担いでる台に乗って現れたのは黒装束に身を包んだ
かなり年配の男であった。
偉そうな髭を伸ばしている、すでに初老といっていいような感じ
であった。
おお、こいつがガンフフか、しかし、凄い登場の仕方だな。
かなり芝居ッ気があるようだな。
恐らく自分を神だとでも思っているんだろう。
突然、ガンフフが手を上げてお囃子を止めた。
神輿の台に乗ったガンフフがこちらを凄い目で睨んでいる。
その目がピカピカと怪しく光っている、うん、こいつは確かに
かなり手強いぞ。
こっちを鋭く睨みながら叫んだ、
「こりゃ、お前たち、なんでわが工場を襲ってきたのじゃ、ここ
はランヌ大統領から預かっておる大切な軍需工場なのだ。お前ら
に襲われる覚えはないぞ、ただちにここから立ち去るが良い」
それを聞いたカンジョが負けずと大声で、
「何だって、ふざけちゃいけないよ、お前の謀反の疑いは間違い
ないんだ。お前のボスのキルキルウンが白状したんだよ、キルと
組んで汚いクーデターを企みやがって、お前こそ覚悟してさっさ
と手を前に差し出すがいいや」
ガンフフが激怒した、
「何だと、この小娘めが、お前ごとき引っ込んでおれ。それとも
ワシの手で葬られてここで死にたいか」
小娘と言われたカンジョは、その白い顔を興奮で赤くしながら、
「よくも言ったね、このジジイめ、それ、これでも食らえ」
と言いながら、右手の指の先から青い光を出してガンフフに向け
てピカーッと放射したんだ。
するとどうだ、光はガンフフの手前で弾かれたではないか。
バシバシッと、大きな音を立てて弾かれてしまった。
え?とカンジョはビックリした、未だかって無かったことだ。
自分の必殺の殺人光線を跳ね返す奴がいるなんて・・。
ビックリしたぁ、何というジジイなんだ、こいつ。
亜季がニコニコしながら、
「カンジョちゃん、ほら言ったやろ。こいつはあんたよりも修行
がすすんでるからね、あんたが敵う相手やないんよ。今度はうち
が相手してやるからね」
「はい、分かりました。お姉さま」
亜季は、ガンフフを凄い目で睨みつけた。
そして、
「あんたさ、今やったらまだ降参出来るで。すぐに降参したら、
うちが命だけは保証してやるばい」
ガンフフは笑って、
「この女め、ワシを見くびっておるな。ワシの力を知らんのか、
こら、今にビックリして腰を抜かすなよ」
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2007年03月16日
宇宙へ行ってくるぜ・その419(ネッキ星)
敵兵たちの責任者というか隊長みたいな男も鼻の下を伸ばして
じっとカンジョを見ている、とそれを敏感に感じ取ったカンジョ
はいきなり、パンツの裾を捲って生足を腿まで出して見せた。
おお、何という綺麗な美脚だ。
その足はあくまでもスラッと伸びて適度に肉も付いている、物凄
いほど色気が感じられる見事な足なんだ。
私もカンジョの足は初めて見たが、うーん、こんな綺麗な足を
していたのか。
敵兵どもはわれわれを撃つ気を無くしていた、カンジョの色っぽ
い足のお陰で攻撃できない様になってしまった。
こんな見たことがないような綺麗な女が現実に目の前にいるんだ
、彼らは憧れの女優を目前に見ている気分であった。
カンジョはそのあからさまな気配を感じて、ニッと可愛らしく
微笑んで見せた。
しかし、次の瞬間、カンジョはその真の本性を発揮した。
口をカッと開けて次に青い火をその可愛い口から噴出したんだ。
ゴーッと火が大きく伸びて敵兵をすべて包んでしまった。
その不気味な火に当たった敵兵はすべて身体が溶けてしまった。
それは、まるで火に食われてしまったようだったね。
これは一体どういうことなんだ、亜季やキャシーの吐く火は相手
を焼き尽くすんだが、カンジョのそれは溶かしてしまう、これは
悪質で、より怖いよ。
本来、人間が光を出してみたり、火を噴くのは不可能なことでは
ないと思える。
現に私は全身から金色の光を出しているらしい、それは良く霊能
者から言われることである。
身体の部分から出る激しい金色の光を目撃されてもいるし、私も
その発光を自分で実際に見たことがあるんだ。
それは世上で良く言われるオーラなどでは決してない。
オーラとはまったく別種の光なんだ、もしかして体内に強い光が
溢れているのかも知れない。
もともと人の本体は光だと私は思うしね、ただそれが強いか弱い
かの違いは勿論、あるんだが・・・。
こうして、敵兵どもは一瞬にして焼き溶かされてしまった。
あの世への土産にカンジョの足を拝めたのが、せめてもの救いか
も知れんな。
普段は、私と掛け合いで馬鹿ばっかし言っているカンジョの本当
の凄さを目の当たりにして、うちのSPたちも呆然としていた。
特に霊能者に凄く弱い永井は少し吃音気味に、
「オ、オス、先生。カ、カンジョさん、本当に怖いですな。彼女
は味方だから良いようなものですが、もし敵だったら恐ろしい
ですね」
なんて言っているんだ、お前な、その恐ろしい女に一度好かれて
みるかい?
私は、大声で笑いながら、
「この馬鹿野郎、カンジョはこれからずっと俺の味方だ、お前は
余計な心配するんじゃない」
「オス、確かにそうですな、自分、安心しました」
「お前は、なまじ少しばかり霊感があるから、余計に怖いんだよ
。斉藤や原田なんかを見てみろ、呑気な顔をしてんじゃねえか」
すると斉藤が慌てて、
「オス、先生、そんなことありませんよ。自分らもカンジョさん
、凄く怖いですよ、あいつらみたいに溶かされちゃ大変ですから
ねぇ」
亜季が、
「カンジョちゃん、気持ちスッキリしたやろ、これだけ殺したら
さ、あんたも胸の痞え(つかえ)が取れた見たいやね」
「はい、お姉さま。わたし、気持ちが良かった、お陰さまで胸が
スッキリしたわ」
私は笑って、
「しかし俺にはカンジョの気持ちは分かるよ。お前も社会で
容れられず、何かムシャクシャしていたんだよな、社会が敵でも
あったんだ。特にスケベな男どもは最も排斥すべき敵なんだよ」
カンジョは嬉しそうに、
「センセ、そう!分かってくれるの、やっぱしセンセだわ。もし
かしてセンセもそうだったの?」
「うん、そうかもな。俺なんかも誰にも理解されずに生きてきた
んだ、自分の才能も持て余してさ」
カンジョは笑って、
「やっぱり、センセ、素敵だわ、わたしのほんとの理解者だね」
「お前も俺を理解してくれよ。亜季みたいにさ、理解してくれた
ら俺も嬉しいからね」
「センセの思考や理想は理解してるよ、でも男と女は違うから」
「俺はお前が今まで見てきたような連中とは違うさ、本当の変わ
り者だからな」
「そこがセンセの底が知れなくて凄いところだわ。わたし、セン
セだけは本当に尊敬してるからね」
「おお、有難うよ、お前ともしっかり分かり合えたようだな」
「うん、そうね。わたし、センセにどこまでも付いていくから、
そして尽くすからね」
私は、みんなに、
「よし、じゃガンフフを探そうか、もっと奥の方に踏み込もう」
永井を始め、みんなは口を揃えて分かりましたといった。
じっとカンジョを見ている、とそれを敏感に感じ取ったカンジョ
はいきなり、パンツの裾を捲って生足を腿まで出して見せた。
おお、何という綺麗な美脚だ。
その足はあくまでもスラッと伸びて適度に肉も付いている、物凄
いほど色気が感じられる見事な足なんだ。
私もカンジョの足は初めて見たが、うーん、こんな綺麗な足を
していたのか。
敵兵どもはわれわれを撃つ気を無くしていた、カンジョの色っぽ
い足のお陰で攻撃できない様になってしまった。
こんな見たことがないような綺麗な女が現実に目の前にいるんだ
、彼らは憧れの女優を目前に見ている気分であった。
カンジョはそのあからさまな気配を感じて、ニッと可愛らしく
微笑んで見せた。
しかし、次の瞬間、カンジョはその真の本性を発揮した。
口をカッと開けて次に青い火をその可愛い口から噴出したんだ。
ゴーッと火が大きく伸びて敵兵をすべて包んでしまった。
その不気味な火に当たった敵兵はすべて身体が溶けてしまった。
それは、まるで火に食われてしまったようだったね。
これは一体どういうことなんだ、亜季やキャシーの吐く火は相手
を焼き尽くすんだが、カンジョのそれは溶かしてしまう、これは
悪質で、より怖いよ。
本来、人間が光を出してみたり、火を噴くのは不可能なことでは
ないと思える。
現に私は全身から金色の光を出しているらしい、それは良く霊能
者から言われることである。
身体の部分から出る激しい金色の光を目撃されてもいるし、私も
その発光を自分で実際に見たことがあるんだ。
それは世上で良く言われるオーラなどでは決してない。
オーラとはまったく別種の光なんだ、もしかして体内に強い光が
溢れているのかも知れない。
もともと人の本体は光だと私は思うしね、ただそれが強いか弱い
かの違いは勿論、あるんだが・・・。
こうして、敵兵どもは一瞬にして焼き溶かされてしまった。
あの世への土産にカンジョの足を拝めたのが、せめてもの救いか
も知れんな。
普段は、私と掛け合いで馬鹿ばっかし言っているカンジョの本当
の凄さを目の当たりにして、うちのSPたちも呆然としていた。
特に霊能者に凄く弱い永井は少し吃音気味に、
「オ、オス、先生。カ、カンジョさん、本当に怖いですな。彼女
は味方だから良いようなものですが、もし敵だったら恐ろしい
ですね」
なんて言っているんだ、お前な、その恐ろしい女に一度好かれて
みるかい?
私は、大声で笑いながら、
「この馬鹿野郎、カンジョはこれからずっと俺の味方だ、お前は
余計な心配するんじゃない」
「オス、確かにそうですな、自分、安心しました」
「お前は、なまじ少しばかり霊感があるから、余計に怖いんだよ
。斉藤や原田なんかを見てみろ、呑気な顔をしてんじゃねえか」
すると斉藤が慌てて、
「オス、先生、そんなことありませんよ。自分らもカンジョさん
、凄く怖いですよ、あいつらみたいに溶かされちゃ大変ですから
ねぇ」
亜季が、
「カンジョちゃん、気持ちスッキリしたやろ、これだけ殺したら
さ、あんたも胸の痞え(つかえ)が取れた見たいやね」
「はい、お姉さま。わたし、気持ちが良かった、お陰さまで胸が
スッキリしたわ」
私は笑って、
「しかし俺にはカンジョの気持ちは分かるよ。お前も社会で
容れられず、何かムシャクシャしていたんだよな、社会が敵でも
あったんだ。特にスケベな男どもは最も排斥すべき敵なんだよ」
カンジョは嬉しそうに、
「センセ、そう!分かってくれるの、やっぱしセンセだわ。もし
かしてセンセもそうだったの?」
「うん、そうかもな。俺なんかも誰にも理解されずに生きてきた
んだ、自分の才能も持て余してさ」
カンジョは笑って、
「やっぱり、センセ、素敵だわ、わたしのほんとの理解者だね」
「お前も俺を理解してくれよ。亜季みたいにさ、理解してくれた
ら俺も嬉しいからね」
「センセの思考や理想は理解してるよ、でも男と女は違うから」
「俺はお前が今まで見てきたような連中とは違うさ、本当の変わ
り者だからな」
「そこがセンセの底が知れなくて凄いところだわ。わたし、セン
セだけは本当に尊敬してるからね」
「おお、有難うよ、お前ともしっかり分かり合えたようだな」
「うん、そうね。わたし、センセにどこまでも付いていくから、
そして尽くすからね」
私は、みんなに、
「よし、じゃガンフフを探そうか、もっと奥の方に踏み込もう」
永井を始め、みんなは口を揃えて分かりましたといった。
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2007年03月15日
宇宙へ行ってくるぜ・その418(ネッキ星)
私は、
「おい、カンジョよ、お前、ちょっとやり過ぎだよ。なにも殺す
ことはないんだ、あんなのは下っ端だし気絶させるだけでいい
んだよ」
「でも、センセ、あいつらも悪い仲間でしょ。わたし、悪い奴ら
は絶対に許せないよ」
「でもな、あいつらも上から言われてるだけなんだ。だから俺た
ちはその上を狙うんだよ」
「はぁい、分かりました。センセ、優しいからね、エヘヘ・・」
「しかし、お前の術は怖いもんだな、お前に掛かったら誰だって
ああしてカエルみたいに叩き潰すんだ」
「センセにはしないよ、大好きだから・・」
「バカ、俺に効くもんか。お前の術なんか、問題じゃないよ」
「そう、やってみよっか?」
「このバカ、本気にするんじゃないよ」
などと冗談を言いながら、われわれは工場の入り口から中へ入っ
て行った。
中は思ったより広かった、各種の機械類が沢山並んでいた。
その中央部には例の山の上でウンリュウに撃ってきた、あのガス
砲みたいな大砲が数台も組み立てられていた。
これなんか、また、どこかの要塞の守備に使うんだな。
見ると、工場の中空にはクレーンに吊られた大型のガス飛行体が
1台ある。
キルは製造コストが掛かり過ぎるとか言ってたが、こうしてちゃ
んと造ってるじゃないか、あいつ俺に嘘をついてたな。
これもクーデターに使うつもりだったんだろう。
これなんかもう完成間近であった、そういえば天才原口はどう
なったんだ?
あいつ、どこかの工場でガスタービンの指導をしている筈だ。
私がそう思ったとき、亜季が敏感にそれを察して、私に、
「センセ、原口さんは無事や、ここには居ないけどな、違う工場
でタービンを造らせてるねん、それに三郎さんも付いてるしさ、
絶対、大丈夫や」
「そっか、それは良かった、あいつが気になってたんだ」
亜季が笑いながら、
「ハハハ、原口さん、センセのお気に入りやからね」
私も笑って、
「うん、そうだよ。あいつ、なんか可愛いからな、ハハ・・・」
私がそう言った時であった、工場の奥からバシュッと鋭い発射
音が聞こえてきた。
見ると、数人の武装した兵たちがこちらを見ながら、ガス銃を
撃ってきているんだ。
カン、カーンと高い衝撃音が響く、壁や機械に弾が当たって音を
立てているんだ。
ちなみにその弾は銅で出来ている、機械に当たった部分は着弾の
穴が丸く開いている。
咄嗟に左右に展開した永井と斉藤はそれぞれ拳銃を構えた。
原田は懐からソウドオフショットガンを素早く持ち出した、これは
銃身を短く切り詰めた散弾銃である。
巨体の原田が懐に持っていてもまったく目立たない。
原田の巨体が空中にジャンプした、なんと空中からショットガン
をぶっ放したんだ。
ドガドガドガーンという激しい音がした、相手の数人の兵は一斉
に倒れた。
1発につき9個の鉛の丸玉が入っているバックショットの威力だ
な、近接戦闘では実に効率がいいんだ。
ファッと原田が着地した時には既に兵たちは誰も立っていなかっ
たね。
私は原田に言って空薬きょうを拾わせる、われわれの武器の秘密
を守るためだ。
だから本当は空薬きょうが飛び出ないリボルバーが良いんだよ。
原田はSPの中では一番身体の幅があるせいか、ショットガンを
好むんだな。
こいつにとってはショットガンも拳銃のようなものなんだ。
実は私もかって、日本の野山を水平2連のショットガンを片手で
下げて歩いてた、そして、鳥が居たら片手で発射していたんだ、
まるで拳銃のようにさ、まあ原田の先輩だな。
私の指示で隣の部屋というかスペースにそっと侵入していく。
その途端、バシューッという大きな発射音がして、SPたちの
身体にバタバタッと衝撃が来た。
な、何だ?これは、原口考案の防弾ジャケットに無数の鉄片が
食い込んでいるじゃないか。
と言っても、実際に弾を受けたのは私の前を守っていた永井と
斉藤であった。
この2人が居なかったら、私にも当たっていただろうな。
亜季やカンジョには弾は当たらないようなんだ、何らかのヴァリ
アを張ってあるんだろう。
その音の先を見ると、大きなガス砲の砲口があった、というか
これは一種の巨大な散弾銃だな。
いや、それは散弾砲ともいうべきか、凄い威力だ、鉄くずを詰め
て圧縮ガスの強大な圧力で発射するんだ。
それを見て、われわれは一瞬で飛んで散った、固まっていると
非常に危険だからだ。
次の瞬間、アンジーが空中をジグザグに飛ぶ、パッパッと反転し
ながら飛んで行く。
たちまち、散弾砲の側に着く、そばの兵たちをピカッピカッと
神の剣を閃かせて切り捨てる。
10数人の兵たちは血飛沫を上げながらバタバタと倒れて行く。
ここのスペースはどうもガス銃の組立工場らしい、広い台の上に
は無数のガス銃が並んでいた。
その向こうのドアが開いた、200人以上の兵がガス銃を構えて
並んでいた、おお、ここにはこんな大勢居たのか。
そいつらを見て、カンジョが大笑いを始めた、ウワッハハハーと
実に楽しそうに大声で笑っている。
その大勢の兵たちを指差しながら狂ったように笑っていた。
敵の兵たちは呆気に取られていた、なんだよ、この女、頭が可笑
しいんじゃないか?
自分たちが大勢だから、確かに気が狂ったんだろうよ。
カンジョは確かに狂ったんだ、しかし、それは敵を大勢を殺せる
からさ、とにかく嬉しくて堪らないということで発狂したんだ。
いわゆる、狂笑といったところか、顔がメチャクチャ可愛いから
ね、笑うとまた何ともいえないような色気もあるんだ。
こいつの凄さとか恐ろしさを知らない敵兵たちは、それぞれ勝手
なことを言い合っていた。
あいつ、あんな可愛いから殺すのは勿体無いな、とか俺の彼女
になってくれないかな、なんて何も知らずに呑気な事を言い合っ
ていたんだ、ハハハ・・・。
「おい、カンジョよ、お前、ちょっとやり過ぎだよ。なにも殺す
ことはないんだ、あんなのは下っ端だし気絶させるだけでいい
んだよ」
「でも、センセ、あいつらも悪い仲間でしょ。わたし、悪い奴ら
は絶対に許せないよ」
「でもな、あいつらも上から言われてるだけなんだ。だから俺た
ちはその上を狙うんだよ」
「はぁい、分かりました。センセ、優しいからね、エヘヘ・・」
「しかし、お前の術は怖いもんだな、お前に掛かったら誰だって
ああしてカエルみたいに叩き潰すんだ」
「センセにはしないよ、大好きだから・・」
「バカ、俺に効くもんか。お前の術なんか、問題じゃないよ」
「そう、やってみよっか?」
「このバカ、本気にするんじゃないよ」
などと冗談を言いながら、われわれは工場の入り口から中へ入っ
て行った。
中は思ったより広かった、各種の機械類が沢山並んでいた。
その中央部には例の山の上でウンリュウに撃ってきた、あのガス
砲みたいな大砲が数台も組み立てられていた。
これなんか、また、どこかの要塞の守備に使うんだな。
見ると、工場の中空にはクレーンに吊られた大型のガス飛行体が
1台ある。
キルは製造コストが掛かり過ぎるとか言ってたが、こうしてちゃ
んと造ってるじゃないか、あいつ俺に嘘をついてたな。
これもクーデターに使うつもりだったんだろう。
これなんかもう完成間近であった、そういえば天才原口はどう
なったんだ?
あいつ、どこかの工場でガスタービンの指導をしている筈だ。
私がそう思ったとき、亜季が敏感にそれを察して、私に、
「センセ、原口さんは無事や、ここには居ないけどな、違う工場
でタービンを造らせてるねん、それに三郎さんも付いてるしさ、
絶対、大丈夫や」
「そっか、それは良かった、あいつが気になってたんだ」
亜季が笑いながら、
「ハハハ、原口さん、センセのお気に入りやからね」
私も笑って、
「うん、そうだよ。あいつ、なんか可愛いからな、ハハ・・・」
私がそう言った時であった、工場の奥からバシュッと鋭い発射
音が聞こえてきた。
見ると、数人の武装した兵たちがこちらを見ながら、ガス銃を
撃ってきているんだ。
カン、カーンと高い衝撃音が響く、壁や機械に弾が当たって音を
立てているんだ。
ちなみにその弾は銅で出来ている、機械に当たった部分は着弾の
穴が丸く開いている。
咄嗟に左右に展開した永井と斉藤はそれぞれ拳銃を構えた。
原田は懐からソウドオフショットガンを素早く持ち出した、これは
銃身を短く切り詰めた散弾銃である。
巨体の原田が懐に持っていてもまったく目立たない。
原田の巨体が空中にジャンプした、なんと空中からショットガン
をぶっ放したんだ。
ドガドガドガーンという激しい音がした、相手の数人の兵は一斉
に倒れた。
1発につき9個の鉛の丸玉が入っているバックショットの威力だ
な、近接戦闘では実に効率がいいんだ。
ファッと原田が着地した時には既に兵たちは誰も立っていなかっ
たね。
私は原田に言って空薬きょうを拾わせる、われわれの武器の秘密
を守るためだ。
だから本当は空薬きょうが飛び出ないリボルバーが良いんだよ。
原田はSPの中では一番身体の幅があるせいか、ショットガンを
好むんだな。
こいつにとってはショットガンも拳銃のようなものなんだ。
実は私もかって、日本の野山を水平2連のショットガンを片手で
下げて歩いてた、そして、鳥が居たら片手で発射していたんだ、
まるで拳銃のようにさ、まあ原田の先輩だな。
私の指示で隣の部屋というかスペースにそっと侵入していく。
その途端、バシューッという大きな発射音がして、SPたちの
身体にバタバタッと衝撃が来た。
な、何だ?これは、原口考案の防弾ジャケットに無数の鉄片が
食い込んでいるじゃないか。
と言っても、実際に弾を受けたのは私の前を守っていた永井と
斉藤であった。
この2人が居なかったら、私にも当たっていただろうな。
亜季やカンジョには弾は当たらないようなんだ、何らかのヴァリ
アを張ってあるんだろう。
その音の先を見ると、大きなガス砲の砲口があった、というか
これは一種の巨大な散弾銃だな。
いや、それは散弾砲ともいうべきか、凄い威力だ、鉄くずを詰め
て圧縮ガスの強大な圧力で発射するんだ。
それを見て、われわれは一瞬で飛んで散った、固まっていると
非常に危険だからだ。
次の瞬間、アンジーが空中をジグザグに飛ぶ、パッパッと反転し
ながら飛んで行く。
たちまち、散弾砲の側に着く、そばの兵たちをピカッピカッと
神の剣を閃かせて切り捨てる。
10数人の兵たちは血飛沫を上げながらバタバタと倒れて行く。
ここのスペースはどうもガス銃の組立工場らしい、広い台の上に
は無数のガス銃が並んでいた。
その向こうのドアが開いた、200人以上の兵がガス銃を構えて
並んでいた、おお、ここにはこんな大勢居たのか。
そいつらを見て、カンジョが大笑いを始めた、ウワッハハハーと
実に楽しそうに大声で笑っている。
その大勢の兵たちを指差しながら狂ったように笑っていた。
敵の兵たちは呆気に取られていた、なんだよ、この女、頭が可笑
しいんじゃないか?
自分たちが大勢だから、確かに気が狂ったんだろうよ。
カンジョは確かに狂ったんだ、しかし、それは敵を大勢を殺せる
からさ、とにかく嬉しくて堪らないということで発狂したんだ。
いわゆる、狂笑といったところか、顔がメチャクチャ可愛いから
ね、笑うとまた何ともいえないような色気もあるんだ。
こいつの凄さとか恐ろしさを知らない敵兵たちは、それぞれ勝手
なことを言い合っていた。
あいつ、あんな可愛いから殺すのは勿体無いな、とか俺の彼女
になってくれないかな、なんて何も知らずに呑気な事を言い合っ
ていたんだ、ハハハ・・・。
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2007年03月14日
宇宙へ行ってくるぜ・その417(ネッキ星)
ランヌは決断したようだ、私に向かって、
「分かりました、わたしも男です。クーデターは絶対に許すこと
は出来ません、それを許すと国が2つに割れて内戦になります
からね、国民もそれは望んでいないでしょう」
私は決然として言った、
「じゃ、この件はどうしますか、実は私にいい考えがあります。
私に全てお任せ下さればキッチリと片付けてご覧にいれますよ」
ランヌは、ほっとしながら、
「そうですか、それは有難い。では、この件はすべて先生にお任
せしますのでよろしくお願い致します」
「分かりました、これをいい切っ掛けにして有尾と無尾の仲違い
を綺麗に無くして見せましょう」
「そ、そうですな。それは本当に有難い、それだけがわたしの
悩みだったんです」
「それは良く分かります、息子さんが有尾ですからな、すぐに
ピンと来ましたよ」
「いや、どうもそこまでお分かりとは、実はうちの家内も先生を
見て、あの方は普通の人じゃないと言っておりました、家内は
昔から凄い直感がありますんで・・」
私はキルの処分を決めた、こいつはクーデターの黒幕と言うか
その張本人だから当然死刑である。
有尾の兵たちを引き入れて私の寝首を掻こうとした罪も重い。
取り合えず、地下の牢に手錠と鎖で繋いで置くことにした。
繋がれたまま、キルはブツブツなにやら呟いていた。
畜生、ランヌめ、今に見ていろよとか何とか言ってたようだね。
またキルを拷問した結果、兵器工場のボスであるガンフフという
男がいるという事が分かった。
キルの全身をボコボコにしてやっと白状したんだ。
このガンフフは、われわれが殺した陸軍司令官のリフフリリの
従兄弟だというんだが、クーデター組織のボスでもあるらしい。
こりゃ大変だぜ、こんなのに兵器工場に立て篭もられたんじゃ
エライことになるじゃないか。
兵器というか武器と兵がいてさ、抵抗してきたらそれこそ、そこ
から内戦状態になってしまうよ。
私は時を置かずに、このガンフフを押さえることにした。
こいつを逮捕すれば後は問題ないだろう。
大統領府の中の無尾の執事を集めさせた、そして、その連中を
ガス銃で武装させる。
ガンフフの仲間が抵抗した場合、この連中に逮捕させる。
うちのSPたちでは逮捕じゃなくて全員殺してしまうだろうから
な、全員必殺の殺し屋だからさ。
この場合、あくまでも逮捕させるんだからね。
無尾の連中を臨時の警察隊にしてしまったんだが私はこういう
組織を作るのは大の得意なんだ。
全員の点呼を取ったら、合計190名ほどであった。
この警察隊のリーダーはフタジフという恐持ての男にした。
私はフタジフに、
「おい、お前が警察隊のリーダーだからな、しっかりやれよ。
ただ俺の言うとおりに動けばいいからな」
と、言うと、こいつ異常に緊張していた。
「はっ、名誉であります、どうも有難うございます、自分、力一
杯、死ぬ気で頑張ります」
「まあ、頑張るのはいいが、お前、死ぬなよ」
「はい、わたしは死にません、それより相手を殺します、はい」
私は笑って、
「バカ、殺すんじゃない、やさしく逮捕するんだ」
「は、分かりました」
「やれやれ、お前、慣れてないから困るよな」
「はあ、済みませんです、でもすぐに慣れますから・・」
私はランヌ大統領に暫しの別れを告げた。
執事たちの警察隊に道案内させながら、亜季とカンジョとSPた
ちと共にその工場へと出来るだけ急いで向かった。
その工場とはガンフフのいる工場だ、急いだのはもしかしてこち
らの情報が既に奴らに漏れてるかも知れないからだ。
大統領府から少し歩いたところに目指す白い工場があった、その
建物もかなりの大きさであった。
この工場が国内で最大規模だというんだ、確かに大きい。
執事の警察隊に周囲を囲ませた、それからわれわれは工場の入り
口に向かった。
流石、兵器工場だ、入り口には長い警棒というかこれは槍だな、
をしっかり持った2人のオジサンがいた、これは工場を警備する
武装した守衛で、要するに武装兵だ。
カンジョが笑って、
「センセ、あの2人はわたしにやらせて、最近、腕がムズムズ
するのよ、わたし」
と、可愛い声で言った。
私は苦笑いして、
「仕様がねえな、じゃやって見ろよ」
と、言ったんだ。
すると喜んだカンジョは、そのオジサン守衛2人に向けて、手で
指しながらその手をクルッと大きく回した。
何とその守衛2人は巨大な力で持ち上げられたように空中に浮き
上がった、次の瞬間、地面に激しく叩きつけられた。
見ると2人とも口や目や鼻から血が大量に噴き出していた、これ
は完全に内臓が破裂しているな。
カンジョはアハハハ・・・と嬉しそうに明るく笑った。
またこの子、少しやり過ぎや、と亜季は渋い顔をしている。
「分かりました、わたしも男です。クーデターは絶対に許すこと
は出来ません、それを許すと国が2つに割れて内戦になります
からね、国民もそれは望んでいないでしょう」
私は決然として言った、
「じゃ、この件はどうしますか、実は私にいい考えがあります。
私に全てお任せ下さればキッチリと片付けてご覧にいれますよ」
ランヌは、ほっとしながら、
「そうですか、それは有難い。では、この件はすべて先生にお任
せしますのでよろしくお願い致します」
「分かりました、これをいい切っ掛けにして有尾と無尾の仲違い
を綺麗に無くして見せましょう」
「そ、そうですな。それは本当に有難い、それだけがわたしの
悩みだったんです」
「それは良く分かります、息子さんが有尾ですからな、すぐに
ピンと来ましたよ」
「いや、どうもそこまでお分かりとは、実はうちの家内も先生を
見て、あの方は普通の人じゃないと言っておりました、家内は
昔から凄い直感がありますんで・・」
私はキルの処分を決めた、こいつはクーデターの黒幕と言うか
その張本人だから当然死刑である。
有尾の兵たちを引き入れて私の寝首を掻こうとした罪も重い。
取り合えず、地下の牢に手錠と鎖で繋いで置くことにした。
繋がれたまま、キルはブツブツなにやら呟いていた。
畜生、ランヌめ、今に見ていろよとか何とか言ってたようだね。
またキルを拷問した結果、兵器工場のボスであるガンフフという
男がいるという事が分かった。
キルの全身をボコボコにしてやっと白状したんだ。
このガンフフは、われわれが殺した陸軍司令官のリフフリリの
従兄弟だというんだが、クーデター組織のボスでもあるらしい。
こりゃ大変だぜ、こんなのに兵器工場に立て篭もられたんじゃ
エライことになるじゃないか。
兵器というか武器と兵がいてさ、抵抗してきたらそれこそ、そこ
から内戦状態になってしまうよ。
私は時を置かずに、このガンフフを押さえることにした。
こいつを逮捕すれば後は問題ないだろう。
大統領府の中の無尾の執事を集めさせた、そして、その連中を
ガス銃で武装させる。
ガンフフの仲間が抵抗した場合、この連中に逮捕させる。
うちのSPたちでは逮捕じゃなくて全員殺してしまうだろうから
な、全員必殺の殺し屋だからさ。
この場合、あくまでも逮捕させるんだからね。
無尾の連中を臨時の警察隊にしてしまったんだが私はこういう
組織を作るのは大の得意なんだ。
全員の点呼を取ったら、合計190名ほどであった。
この警察隊のリーダーはフタジフという恐持ての男にした。
私はフタジフに、
「おい、お前が警察隊のリーダーだからな、しっかりやれよ。
ただ俺の言うとおりに動けばいいからな」
と、言うと、こいつ異常に緊張していた。
「はっ、名誉であります、どうも有難うございます、自分、力一
杯、死ぬ気で頑張ります」
「まあ、頑張るのはいいが、お前、死ぬなよ」
「はい、わたしは死にません、それより相手を殺します、はい」
私は笑って、
「バカ、殺すんじゃない、やさしく逮捕するんだ」
「は、分かりました」
「やれやれ、お前、慣れてないから困るよな」
「はあ、済みませんです、でもすぐに慣れますから・・」
私はランヌ大統領に暫しの別れを告げた。
執事たちの警察隊に道案内させながら、亜季とカンジョとSPた
ちと共にその工場へと出来るだけ急いで向かった。
その工場とはガンフフのいる工場だ、急いだのはもしかしてこち
らの情報が既に奴らに漏れてるかも知れないからだ。
大統領府から少し歩いたところに目指す白い工場があった、その
建物もかなりの大きさであった。
この工場が国内で最大規模だというんだ、確かに大きい。
執事の警察隊に周囲を囲ませた、それからわれわれは工場の入り
口に向かった。
流石、兵器工場だ、入り口には長い警棒というかこれは槍だな、
をしっかり持った2人のオジサンがいた、これは工場を警備する
武装した守衛で、要するに武装兵だ。
カンジョが笑って、
「センセ、あの2人はわたしにやらせて、最近、腕がムズムズ
するのよ、わたし」
と、可愛い声で言った。
私は苦笑いして、
「仕様がねえな、じゃやって見ろよ」
と、言ったんだ。
すると喜んだカンジョは、そのオジサン守衛2人に向けて、手で
指しながらその手をクルッと大きく回した。
何とその守衛2人は巨大な力で持ち上げられたように空中に浮き
上がった、次の瞬間、地面に激しく叩きつけられた。
見ると2人とも口や目や鼻から血が大量に噴き出していた、これ
は完全に内臓が破裂しているな。
カンジョはアハハハ・・・と嬉しそうに明るく笑った。
またこの子、少しやり過ぎや、と亜季は渋い顔をしている。
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2007年03月13日
宇宙へ行ってくるぜ・その416(ネッキ星)
その頃には亜季とカンジョもやって来ていた、亜季は、
「いや、センセ、大変やったね。でも、まあ無事で良かったばい
、うちも昨夜胸騒ぎがしてたんやけどさ、永井さんらがいるから
大丈夫や思うてたんよ」
カンジョは笑いながら、
「まあ、やっぱり永井さんらは素晴らしいわ、みんな見事に破壊
されてる。こんな奴らはこうしなければ分からないからね、凄く
気持ちがいいよ、わたし」
亜季はニコニコしているカンジョに、
「カンジョちゃん、あんた少し黙っとき」
「はい、お姉さま、わかりました」
大統領の娘、フラは私にピッタリと寄り添いながら、
「ねえ、先生。早くお父さんを呼んで見せましょうよ」
と、言うんだ、その様子をカンジョは軽く睨んで見ている、やれ
やれ・・。
私はランヌ大統領を呼びに行かせた。
フラの部屋付きの女執事と一緒に鈴木が通路を飛んで行った。
女の足では時間が掛かるので、鈴木は女執事の腕を取って自分の
腕にぶら下げながら走った。
巨体の鈴木の腕に両手でぶら下がるようにしてキャーとか言い
ながら女は嬉しそうに叫んでいた。
なんだ、こいつ結構、楽しそうじゃないか、そしてアッという間
に2人は見えなくなってしまった。
この女にしてみると、かってこんなスピードで移動したことは
ないんだろうな。
やがて、ランヌ大統領と大執事のキルキルウンが息せき切って
現場にやって来た。
それに護衛のつもりか弱そうな執事が数人付いてきているんだ。
何とあの女執事め、まだ鈴木の腕にぶら下がっているじゃないか
、いつまでも何やってんだよ、まったく・・・。
私がチラッと見たら、鈴木は女をパッと下ろした、女執事は決ま
り悪そうに下を向いて人影に隠れてしまった。
ランヌは私に、
「先生、どうも申し訳ございません、今、話は伺いました。こん
な事になってしまって何とお詫びを言えばいいのか分かりません
がとにかく謝罪いたします」
大執事のキルは、
「とにかく先生、ご無事で良かったです。しかし、これは容易な
らざる事態でありますな、大統領閣下、早急に手配致しませんと
、手遅れになってしまったら大変ですぞ」
私はキルに、
「おい、キルよ、いったい何が大変なんだ?」
「はあ、いやそれは、兎に角、この事態を何とかしませんとです
な、国家の非常事態かも知れません、大統領の大切なお客人が
襲われるなんて国家の恥ですからな」
私は鼻で笑って、
「だから、何をどうするんだ、お前、何も分かってないな。こい
つらを手引きしたのは実はお前だろう」
キルはうろたえながら、
「な、何と言うことを、言われるんですか、わたくしは何も知り
ませんぞ」
「ま、まあいい、そんな惚けるんなら、それでもいいや。しかし
いつかは分かることだぜ」
私は永井に合図した、永井はすぐにキルの腕を取る。
こうなってはお終いだ、永井の手は万力のようなもんだ。
一度腕を締め上げたら、もうどうにもならんね。
キルは、如何にもビックリしたような顔で目を白黒させている、
こいつ結構ふてぶてしいんだな。
私は、
「こら、キルよ。お前どうしても惚ける気か、生き証人がいるん
だぜ、ほら、こいつだよ、この顔に見覚えがあるだろう」
と、先ほどの男を足で蹴飛ばして前に押し出してやった。
ウッとキルは黙ってしまった。
私はランヌに向かって、
「大統領よ、ご覧の通りです、このキルは忠臣ぶっていましたが
、影では政府転覆を企んでいたんです。これはクーデターですよ
、言わば国家反逆罪ということになるわけです」
ランヌは口をきつく噛み締めながら、
「先生、詳しくお話しください、わたしには、このキルがそんな
悪者だとか到底信じられませんが・・」
「大統領よ、俺はね、人間性善説と性悪説があるけどね、性悪説
を取っているんだ、つまり、聖人君子は殆どいない、だから聖人
なんだよ、普通の大多数の人間は欲望の塊でさ、どうしても凡夫
だから悪いことを考えてしまうと思うんだよ」
「成るほど、言われてみればその通りですな、このキルは、少し
ばかり権力を持ち過ぎたんでしょうか」
私はキッパリと、
「恐らく、そうだと思います、するともっともっと権力が欲しく
なった、だったらトップしかない訳でしょう、つまり大統領になる
しかないんですね」
「いや、センセ、大変やったね。でも、まあ無事で良かったばい
、うちも昨夜胸騒ぎがしてたんやけどさ、永井さんらがいるから
大丈夫や思うてたんよ」
カンジョは笑いながら、
「まあ、やっぱり永井さんらは素晴らしいわ、みんな見事に破壊
されてる。こんな奴らはこうしなければ分からないからね、凄く
気持ちがいいよ、わたし」
亜季はニコニコしているカンジョに、
「カンジョちゃん、あんた少し黙っとき」
「はい、お姉さま、わかりました」
大統領の娘、フラは私にピッタリと寄り添いながら、
「ねえ、先生。早くお父さんを呼んで見せましょうよ」
と、言うんだ、その様子をカンジョは軽く睨んで見ている、やれ
やれ・・。
私はランヌ大統領を呼びに行かせた。
フラの部屋付きの女執事と一緒に鈴木が通路を飛んで行った。
女の足では時間が掛かるので、鈴木は女執事の腕を取って自分の
腕にぶら下げながら走った。
巨体の鈴木の腕に両手でぶら下がるようにしてキャーとか言い
ながら女は嬉しそうに叫んでいた。
なんだ、こいつ結構、楽しそうじゃないか、そしてアッという間
に2人は見えなくなってしまった。
この女にしてみると、かってこんなスピードで移動したことは
ないんだろうな。
やがて、ランヌ大統領と大執事のキルキルウンが息せき切って
現場にやって来た。
それに護衛のつもりか弱そうな執事が数人付いてきているんだ。
何とあの女執事め、まだ鈴木の腕にぶら下がっているじゃないか
、いつまでも何やってんだよ、まったく・・・。
私がチラッと見たら、鈴木は女をパッと下ろした、女執事は決ま
り悪そうに下を向いて人影に隠れてしまった。
ランヌは私に、
「先生、どうも申し訳ございません、今、話は伺いました。こん
な事になってしまって何とお詫びを言えばいいのか分かりません
がとにかく謝罪いたします」
大執事のキルは、
「とにかく先生、ご無事で良かったです。しかし、これは容易な
らざる事態でありますな、大統領閣下、早急に手配致しませんと
、手遅れになってしまったら大変ですぞ」
私はキルに、
「おい、キルよ、いったい何が大変なんだ?」
「はあ、いやそれは、兎に角、この事態を何とかしませんとです
な、国家の非常事態かも知れません、大統領の大切なお客人が
襲われるなんて国家の恥ですからな」
私は鼻で笑って、
「だから、何をどうするんだ、お前、何も分かってないな。こい
つらを手引きしたのは実はお前だろう」
キルはうろたえながら、
「な、何と言うことを、言われるんですか、わたくしは何も知り
ませんぞ」
「ま、まあいい、そんな惚けるんなら、それでもいいや。しかし
いつかは分かることだぜ」
私は永井に合図した、永井はすぐにキルの腕を取る。
こうなってはお終いだ、永井の手は万力のようなもんだ。
一度腕を締め上げたら、もうどうにもならんね。
キルは、如何にもビックリしたような顔で目を白黒させている、
こいつ結構ふてぶてしいんだな。
私は、
「こら、キルよ。お前どうしても惚ける気か、生き証人がいるん
だぜ、ほら、こいつだよ、この顔に見覚えがあるだろう」
と、先ほどの男を足で蹴飛ばして前に押し出してやった。
ウッとキルは黙ってしまった。
私はランヌに向かって、
「大統領よ、ご覧の通りです、このキルは忠臣ぶっていましたが
、影では政府転覆を企んでいたんです。これはクーデターですよ
、言わば国家反逆罪ということになるわけです」
ランヌは口をきつく噛み締めながら、
「先生、詳しくお話しください、わたしには、このキルがそんな
悪者だとか到底信じられませんが・・」
「大統領よ、俺はね、人間性善説と性悪説があるけどね、性悪説
を取っているんだ、つまり、聖人君子は殆どいない、だから聖人
なんだよ、普通の大多数の人間は欲望の塊でさ、どうしても凡夫
だから悪いことを考えてしまうと思うんだよ」
「成るほど、言われてみればその通りですな、このキルは、少し
ばかり権力を持ち過ぎたんでしょうか」
私はキッパリと、
「恐らく、そうだと思います、するともっともっと権力が欲しく
なった、だったらトップしかない訳でしょう、つまり大統領になる
しかないんですね」
ランキングに参加しています。
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2007年03月12日
宇宙へ行ってくるぜ・その415(ネッキ星)
その惨たらしい死骸を見て、フラは思わず目を背けた。
その死骸は首が異様に捻じ曲がってしまったり、目が飛び出した
りしている。
うちのSPたちは、主に正中線というか、急所しか狙わないから
ね、それも頭部に集中しているんだ。
一撃必殺といっても狙う部位によっては、ダブルで打撃を加える
こともある、例えばまず武器を持つ腕を折ってから中心線の鼻の
下を砕いたりすることもある。
これは即死になるね、また手刀で心臓を突いたりすることもある
んだ。
余りの衝撃で心臓が破壊されるから、これも瞬時に死んでしまう
ことになる。
SPたちの手は概ね似ている、指先が揃ってフラットになってる
んだ。
それは、まるで巨大でゴツイ鑿(ノミ)のようだ、何にでも突き
刺してしまいそうなんだ。
この無残な死体を見て顔を背けるのは、まあ、まともなんだ。
フラはまともな神経をしていると言うことだな。
もしも、これがカンジョだったら、死体を平然と見るだろう、
可愛く笑いながらね。
私は永井に、
「おい、こいつら全部殺したのか?」
と、聞いた、すると永井は薄く笑って、
「オス、先生がそう言われると思いましたので、まだ1人だけ
生かしてあります」
「そうか、そいつをここに連れてこい」
「オス、分かりました」
おい、と永井が目配せすると、原田が1人の有尾をぶら下げて
きた。
そいつは帽子というか、皮のヘルメットを被っていた。
あれ、こいつ、何だ?これはもしかして・・・。
見ると歯を食いしばっている、どっか痛いんだろうな。
私はそいつに、
「おい、この卑怯者め、俺の寝首を掻きに来たのか?テメエは
もしかして空軍の生き残りなのか」
「うるさい、さっさと殺せ、俺たちの負けだ。こいつら、化け物
のように強いや、ビックリしたぜ」
私は笑って、
「そうだろうな、こいつらは化け物だ。お前らとは鍛え方が違う
んだよ」
そいつは噛んで捨てるように、
「まったくだ、同じ人間とは思えねえよ。しかし、そのうちに
必ず仇を取ってやるからな」
「フーン、そうかい、それじゃ思い切って白状しろよ。仇を取る
なんて言わなきゃいいのによ、そう言ったからには白状して貰う
ぜ、仲間が居るということを自分から言ったようなもんだからな
、おい・・」
そいつはウッと口を噤んだ、しまったと言うような顔であった。
私が合図すると原田はそいつの首を捻った。
ウオオーッ、痛いよぉと叫んでいる。
原田は笑いながら、こいつめと言いながら、また捻った。
もう少しで捻じ切ってしまうというところで止める。
そいつは真っ青な顔をして、
「分かった分かった言うよ、だから命だけは助けてくれよ」
と言いながら、その仲間の全てを吐いた。
それによると、有尾たちの大掛かりな秘密結社があるという、
勿論、反政府グループである。
今の大統領を殺して、新しく有尾のトップを作ろうと言うんだ。
つまり、今までと逆転すると言うことである。
え、これって政府転覆のクーデター計画じゃないか。
われわれは、どうも大変な情報を掴んでしまったぜ、怪我の功名
っていうやつか。
私は少し考えた、これはどうしたものか。
もう、暫く一味を泳がせておくか、それとも一気に片付けてしま
うのか、どちらがいいのか。
私はすぐに決断した、決断が早いのが私の取り柄である。
その死骸は首が異様に捻じ曲がってしまったり、目が飛び出した
りしている。
うちのSPたちは、主に正中線というか、急所しか狙わないから
ね、それも頭部に集中しているんだ。
一撃必殺といっても狙う部位によっては、ダブルで打撃を加える
こともある、例えばまず武器を持つ腕を折ってから中心線の鼻の
下を砕いたりすることもある。
これは即死になるね、また手刀で心臓を突いたりすることもある
んだ。
余りの衝撃で心臓が破壊されるから、これも瞬時に死んでしまう
ことになる。
SPたちの手は概ね似ている、指先が揃ってフラットになってる
んだ。
それは、まるで巨大でゴツイ鑿(ノミ)のようだ、何にでも突き
刺してしまいそうなんだ。
この無残な死体を見て顔を背けるのは、まあ、まともなんだ。
フラはまともな神経をしていると言うことだな。
もしも、これがカンジョだったら、死体を平然と見るだろう、
可愛く笑いながらね。
私は永井に、
「おい、こいつら全部殺したのか?」
と、聞いた、すると永井は薄く笑って、
「オス、先生がそう言われると思いましたので、まだ1人だけ
生かしてあります」
「そうか、そいつをここに連れてこい」
「オス、分かりました」
おい、と永井が目配せすると、原田が1人の有尾をぶら下げて
きた。
そいつは帽子というか、皮のヘルメットを被っていた。
あれ、こいつ、何だ?これはもしかして・・・。
見ると歯を食いしばっている、どっか痛いんだろうな。
私はそいつに、
「おい、この卑怯者め、俺の寝首を掻きに来たのか?テメエは
もしかして空軍の生き残りなのか」
「うるさい、さっさと殺せ、俺たちの負けだ。こいつら、化け物
のように強いや、ビックリしたぜ」
私は笑って、
「そうだろうな、こいつらは化け物だ。お前らとは鍛え方が違う
んだよ」
そいつは噛んで捨てるように、
「まったくだ、同じ人間とは思えねえよ。しかし、そのうちに
必ず仇を取ってやるからな」
「フーン、そうかい、それじゃ思い切って白状しろよ。仇を取る
なんて言わなきゃいいのによ、そう言ったからには白状して貰う
ぜ、仲間が居るということを自分から言ったようなもんだからな
、おい・・」
そいつはウッと口を噤んだ、しまったと言うような顔であった。
私が合図すると原田はそいつの首を捻った。
ウオオーッ、痛いよぉと叫んでいる。
原田は笑いながら、こいつめと言いながら、また捻った。
もう少しで捻じ切ってしまうというところで止める。
そいつは真っ青な顔をして、
「分かった分かった言うよ、だから命だけは助けてくれよ」
と言いながら、その仲間の全てを吐いた。
それによると、有尾たちの大掛かりな秘密結社があるという、
勿論、反政府グループである。
今の大統領を殺して、新しく有尾のトップを作ろうと言うんだ。
つまり、今までと逆転すると言うことである。
え、これって政府転覆のクーデター計画じゃないか。
われわれは、どうも大変な情報を掴んでしまったぜ、怪我の功名
っていうやつか。
私は少し考えた、これはどうしたものか。
もう、暫く一味を泳がせておくか、それとも一気に片付けてしま
うのか、どちらがいいのか。
私はすぐに決断した、決断が早いのが私の取り柄である。
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